「旅で知り合った貧しい国の人たちが自分の夢を叶えられる社会にしていきたい」
内田 将悟(うちだ しょうご)
企画部所属
世界36カ国160都市、日本47都道府県制覇など、ノマドワーカーとして自由に旅をしながら仕事にも情熱を注ぐ社員がいる。代表の柏岡氏が「勇気と行動力の人」と表現する内田氏に同社で働くことの意義について聞いた。
Interview by Natsuki SUGIURA @ alleyhoop, 2022.11.16
▪️経歴
大学卒業後、2018年に約9カ月かけた五大陸世界一周を終えて、外資系デジタルマーケティングの企業に入社。新規事業部に配属され、日本人が本人一人だけの4名からなる多国籍チームに参画し、新規プロダクトの成長フェーズを担うプロジェクトにTech Leadとして貢献。業務効率化、データ分析・活用、オートメーション化などに従事し、1年後には億単位の売り上げを達成、全社MVPにノミネートされる。また、年間ルーキー賞/月間MVPを獲得。2022年から原付バイクと電車で日本一周を目指すワーケーションを開始し、同年に47都道府県を制覇。
「アリウープなら海外を自由に旅しながら働ける」
ーー外資系企業で億単位の売り上げを出すプロジェクトのTech Leadとして従事されたり、世界一周を達成されたりと大きな成果を上げてきた内田さんですが、なぜアリウープで働きたいと思いましたか?
まず、アリウープが非常にフレキシブルな働き方ができる会社ということです。2022年に日本一周が終わり、コロナ禍による渡航制限が緩和されたら海外旅行を再開したいと思っていました。しかし、日本の企業もリモートワークが定着しつつあるものの、勤務地が国内限定であったり、コアタイムが決まっていたりと、完全に自由な働き方をさせてもらえる会社はそれほど多くありません。
アリウープは、入社して5カ月になりますが、実は入社する前から1年ほどパートタイムで働かせていただいていました。それまでは、同社でウェブサイトの立ち上げやコンテンツ作成のディレクターなどを担当するほかに、副業としてシステム開発会社のリサーチやお笑い芸人向け事業、寄付×DAOのプロジェクトにも携わっていました。
前職では、デジタルマーケティングに関わっていましたが、それ以外の領域でも新規事業の立ち上げに関わりたいと考えていました。そんな中、アリウープが新規事業を立ち上げるためのメンバーを募集していて、同社なら社員になっても場所や時間に関係なく自由に働けるということで入社しました。2022年に社員となって、念願の海外ノマドワークを開始しました。
「社会に貢献したい、『三方良し』の考えに共感」
ーー海外ノマドワーカーとして、内田さんがイメージした通りの働き方ができるようになったということですが、働き方以外ではアリウープで働くことの魅力はどのようなことですか?
アリウープが、社会のためになることにチャレンジできる会社だということです。パートタイムで働かせていただいていたときから、社長の柏岡さんが意思決定を行う際にその仕事を通じて社会に貢献できるかどうかを重視することを知っていました。自分の携わるプロジェクトが社会に良い影響を与えていると感じられるのは、やはり嬉しいものです。
アリウープは、関わる全ての人を笑顔にすることを理念としており「三方良し」の考えを重視しています。自社の利益だけを追い求める企業が多い中、前職の会社でも安い国から買い叩くといったこともありました。自分達が儲かれば良いということではなく、サービスを利用するエンドユーザーにはもちろん、協働パートナーにも喜んでもらえなければ、その仕事にやりがいを感じられません。
今進めている新規事業の一つに、企業のCO2排出量を削減する取り組みを支援するウェブサイトの構築があります。政府が掲げる削減目標に対し、実際に何をすべきなのか分からないという企業は多いと思います。そのような企業を支援し、CO2削減量を視覚化するサービスの提供を通じて、環境保全の活動に寄与したいと考えています。

今進めている新規事業の一つに、企業のCO2排出量を削減する取り組みを支援するウェブサイトの構築があります。政府が掲げる削減目標に対し、実際に何をすべきなのか分からないという企業は多いと思います。そのような企業を支援し、CO2削減量を視覚化するサービスの提供を通じて、環境保全の活動に寄与したいと考えています。
「多国籍、9割がリモートによるチームワーク」
ーーアリウープのスタッフは多国籍の方も多く、9割がリモートワークだということですが、チームワークで働くプロジェクトを遂行する上で、不都合など感じることはありませんか?
社内で複数のプロジェクトが走っているのですが、プロジェクト毎に共通メンバーを含め異なる人員構成になっています。今関わっているウェブサイト立ち上げのチームは、エンジニアが中国の方、インフラがベトナムの方、デザインが日本の方です。皆さん日本語が話せますし、前職も日本人一人の環境だったので、大変だと思うことはありません。
また、基本はリモートワークですが、定期的にカンファレンスへの参加やイベントを開催しているので、他のメンバーと顔を合わせる機会もあります。先日開催された「PHP Conference Japan」では、私たちの技術やサービスに興味がある多くの来場者の方たちと直接お話しすることもでき、2日間にわたるイベントの後にはメンバーと共にやり切った感を味わえました。
それほど社員は多くないのですが、最近は新しい方がどんどん増えてきている印象です。新規プロジェクトにもどんどんチャレンジしていこうとしているので、これからさらに増えていくと思います。国籍に関係なく、働き方に縛られず自分のやりたいことに挑戦したい、または会社の土台づくりに貢献したいという人にぜひ来てもらいたいと思います。
「テレビでは見られない世界への好奇心が旅のきっかけ」
ーー世界一周を達成されて、異国の地でいろいろな出会いや体験があったと思いますが、旅を通じて感じたことが内田さんのお仕事やプライベートにどのような影響があったと思いますか?
旅に出ようと思ったきっかけは、TVで見ることのできない世界への好奇心と、異なる言語・文化・人種への興味からでした。英語だけでは、比較的裕福な人たちとしかコミュニケーションができないと思い、韓国語・スペイン語以外にも、できるだけ多くの人と話したいので中国語の勉強は今も続けています。
実際に海外に行ってみると日本とは全く違う暮らし方をする人たちがいて、興味深いと思いました。また、改めて自分が恵まれた国に生まれたんだということを実感しました。貧しい国に行けば、トイレが汚い、水道水が飲めないといった衛生上の問題はあります。実際に危険な目にはあったことはありませんが、乗る予定だったバスが強盗にハイジャックされて、運よく難を逃れたということはありました。
特に貧しい国々を旅して感じたことは、お金がなかったり、情報がなかったりして、やりたいことがあっても叶えられない人たちがいるということでした。例えば、旅行がしたくても一生行けない人が沢山いるのです。ですから、将来は旅を通じて出会った人たちが自分の夢を叶えられるように、貧困問題の改善に寄与するようなことができればと考えています。
アリウープに入ってまだ5カ月。「前職とかなり違う環境にあるので、まだ慣れない部分が多い」という内田氏。最後に「今後はいろいろなプロジェクトをリードできるようになって、どんどん新しいことに挑戦できるようなアリウープのカルチャー作りに貢献していきたい」と意気込みを語ってくれた。

▪️旅歴
全36カ国160都市
2017年以前 アメリカ・マレーシア・タイ
2017年8月-2018年7月 ニュージーランド交換留学
2018年8月 ベトナム・フィリピン
2018年9月 韓国
2018年10月 台湾
2019年8月 世界一周開始
2019年8月-9月 東南アジア (ASEAN8カ国)
2019年9-10月 中央アジア (カザフスタン・キルギスタン・ウズベキスタン)
2019年10月-11月 コーカサス(アゼルバイジャン・ジョージア・トルコ)
2019年11月-12月 アフリカ (チュニジア・モロッコ・モーリタニア・セネガル)
2020年1月-2月 中米 (グアテマラ・ホンデュラス・エルサルバドル・ニカラグア・コスタリカ・パナマ)
2021年-2022年 原付バイクと電車で日本一周:鹿児島県を最後に47都道府県制覇
2022年7月 ベトナム (ハノイ)
2022年8月 インド(ムンバイ・ケララ・ゴア)
2022年10月11月 韓国 (ソウル・慶尚道・江原道)